artscapeレビュー
涼をよぶロマンキモノ展──夏の愉しみ
2013年10月01日号
会期:2013/07/18~2013/09/24
神戸ファッション美術館[兵庫県]
NPO法人京都古布保存会の所蔵品より、大正・昭和初期の夏の着物と帯を紹介する展覧会。また、当時人気の高かった高畠華宵(1888-1966)や中原淳一(1913-1983)などの挿絵や美人画をもとに着付けとヘアメイクを再現したマネキンも併せて紹介している。当時の夏の和装は、絽や紗の透ける素材に流水や波頭などの水を連想させるモチーフや、朝顔や百合などの草花模様が大胆に施されており、着る人だけではなく、見る人にまで清涼感を与えてくれる。蒸し暑い日本の夏、暮らしのなかに涼を取り入れるための先人たちの知恵と工夫を垣間見ることができる。もちろんその美しさも。[金相美]
2013/09/12(木)(SYNK)
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