artscapeレビュー
《日本勧業銀行台北支店》ほか
2015年04月15日号
[台湾台北市]
台湾の桃園国際空港に到着し、第一ターミナルに寄って、まず團紀彦が改修した大空間を見学。今回は久しぶりに近代建築も再訪すべく、駅から南下し、《三井物産株式会社》《国立台湾博物館》《台北病院》などをまわる。1910、20年代の建築がよく残っており、自ら壊すオウンゴールが少ない。近年修復され、博物館になった《日本勧業銀行台北支店》の内部に入る。金庫展示室や修復保存の経緯・資料など、場所の使い方や展示デザインがとてもいい。また中央の吹抜けは、旋回するスロープや階段状の空間を設ける大胆なリノベーションである。これらが巨大な恐竜の骨組、古生物のインスタレーションを囲む。
写真:左上から、《桃園国際空港》《三井物産株式会社》《国立台湾博物館》 右上から、《台北病院》《日本勧業銀行台北支店》外観、同内観
2015/03/14(土)(五十嵐太郎)