artscapeレビュー

松山文創園区

2015年04月15日号

[台湾台北市]

《台北総督府専売局松山煙草工場》(1937頃)の一帯を運動場や文化センターに再開発する松山文創園区へ。巨大なドーム建築の工事中で、その奥に工場をリノベーションしつつ、KIITOのようなデザインセンターをつくり、伊東豊雄による松山台北文創ビルを新築し、廣村正彰もグラフィックで関わる。このエリアは、デザインミュージアムも完備している。昔の工場群の一角にやたらと、かわいい書店+カフェがあり、これは一体なんだと思ったら、当時ここは労働者の福利厚生にも力を入れており、託児室だった建築をうまくリノベーションしたものだった。こういうテイストは新築だとできないものだろう。

写真:上=《台北総督府専売局松山煙草工場》 中=《台北文創ビル》 下=《旧託児室》

2015/03/15(日)(五十嵐太郎)

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