2019年09月15日号
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artscapeレビュー

新収蔵資料展──友禅下絵と乾板写真から

2010年08月15日号

会期:2010/06/26~2010/08/01

立命館大学衣笠キャンパス アートリサーチセンター1階閲覧室[京都県]

チラシのデザインが奇麗で興味をそそられ、初めて足を運んだ。同大学の敷地内にあるアートリサーチセンターが新たに収蔵した近代京都染色の図案(友禅下絵、絵摺)、島原太夫の乾板写真とともに、それらのデジタルアーカイヴと調査の中間報告を展示。京都の伝統産業である友禅染めや西陣織は目にする機会も多いのだが、花街におけるそれらの関連資料を見る機会はあまりなかった。明治維新後、技術や経済の発展を背景にしながら、近代公娼制度の統制と管理のもとで大きく転換した染織業界のあり方を、写真をはじめとする当時のさまざまなメディアから検証・紹介していて興味深い。もっと詳しい丁寧な解説があればさらに理解しやすかったと思うが、今展は中間報告ということなので、またの機会にも期待したい。

2010/07/19(月)、07/29(木)(酒井千穂)

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