2019年09月15日号
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artscapeレビュー

2015年06月15日号のレビュー/プレビュー

ふじのくに⇄せかい演劇祭 公演「ふたりの女 平成版ふたりの面妖があなたに絡む」

舞台芸術公園野外劇場「有度」[静岡県]

源氏物語やチェーホフに触発された、唐十郎原作、宮城聰演出の「ふたりの女」を観劇する。冒頭はアングラ感が全開でついていけなかったが、途中から笑いの要素で解きほぐされていく。精神科医としての光源氏、6号室の患者「六条」、そして生霊に憑かれる/錯乱する葵の関係性は、古典の作品をうまく現代的に再解釈しており、感心させられる。晴れた夜の屋外舞台は気持ちがよい。

2015/05/06(水)(五十嵐太郎)

JRおおいたシティ/大分駅ビル

[大分県]

大分へ。JRおおいたシティが、2015年春に開業し、やたらと巨大な複合駅ビルが出現している。駅が本気を出すと、まわりの小店舗は戦々恐々だろう。ただ、神社やミニ鉄道など、屋上の仕掛けをはじめとして、完全にJR博多シティ/アミュプラザ博多の縮小版になっているのは疑問だ。大分にも博多と同じものを、という近場の成功した開発の安直なコピーでなく、もう少し違うことを試みるべきではないか。

2015/05/07(木)(五十嵐太郎)

大分県立美術館

大分県立美術館[大分県]

四月末オープンした、坂茂の設計による大分県立美術館へ。日建設計が手がけた向かいの大きなガラス張り建築と呼応しながら、都市に対して透明な開放的な空間をつくる。前面のガラスが開く状態を見ることはできなかったが、坂らしい明快な構成、積極的な木の使用、そして紙管を使うインテリアだ。展示室はオーソドックスな矩形になっており、建築は現代的な明るさをもたらす。レストランもよい。

2015/05/07(木)(五十嵐太郎)

モダン百花繚乱「大分世界美術館」──大分が世界に出会う、世界が大分に驚く「傑作名品200選」

会期:2015/04/24~2015/07/20

大分県立美術館[大分県]

オープニング展は、モダン百花繚乱「大分世界美術館」である。子どもを大量に招待しているらしく、にぎやかな館内だった。キュレーター総出で、それぞれの得意分野に焦点をあてつつ、近代からの歴史を振り返りながら、大分の作家、作品とつなぐ企画である。近現代美術以外に、工芸、デザイン、日本画も幅広く含むが、ただ全体としてちょっと散漫な印象も受けた。

2015/05/07(木)(五十嵐太郎)

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大分県立美術館コレクション展

会期:2015/04/24~2015/06/02

大分県立美術館[大分県]

大分県立美術館のコレクション展は、宇治山哲平をはじめとして企画展と連動する地元の作家たちを紹介する。企画展の冒頭において、ヘリット・トーマス・リートフェルトが入るなら、ここに大分が生んだ世界的な建築家、磯崎新も少し入れてよかったのではないだろうか。大分出身で、彼よりも国際的な知名度が高いアーティストはいない。ちなみに、美術館を設計した坂茂は磯崎アトリエにも所属していたことがある。

2015/05/07(木)(五十嵐太郎)

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