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渋沢敬三記念事業──屋根裏部屋の博物館

2013年11月01日号

会期:2013/09/19~2013/12/03

国立民族学博物館[大阪府]

銀行家で民間から起用された初の大蔵大臣を務めた、渋沢敬三(1896-1963)が研究のため集めた玩具や民具を紹介する展覧会。28,000件にも及ぶ彼のコレクションと資料は、のちに同館(みんぱく)の原点となった。渋沢は生物学者になることが夢だったが、祖父・渋沢栄一の後を継ぐため経済学を学び銀行員になる。だが、学問への夢を捨てきれず、親しい仲間たちと学術倶楽部を組織し、玩具や民具を収集して研究を始めた。渋沢は、こうした収集品を保管するため自宅内に小部屋を設け「アチック・ミューゼアム(Attic Museum:屋根裏部屋の博物館)」と名づけたのだが、それが同展のタイトルにもなっている。同展では昭和30年頃までの日本各地で使われていた生活用具が展示されており、日本人の暮らしの原風景を知ることができる。[金相美]


展示風景。「達磨・凧」のセクション


同、 「小絵馬・オシラサマ・男根と性信仰」のセクション


同、「きもの」のセクション


同、 「 いろいろな民具・背負い運搬具」のセクション

2013/10/12(土)(SYNK)

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