2021年12月01日号
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artscapeレビュー

プレビュー:室伏鴻プロデュース「〈外〉の千夜一夜」

2013年11月01日号

会期:2013/11/19~2013/11/24

横浜赤レンガ倉庫1号館[神奈川県]

今月のおすすめは、舞踏家・室伏鴻がプロデュースするイベント「〈外〉の千夜一夜」です。「瞬間の学校」という名のワークショップなどで最近はその存在は知られているものの、海外での目覚ましい公演活動に比して、国内での室伏本人の踊りを見たり、彼の思想を知ったりするチャンスはけっして多くありませんでした。今回のイベントは、そんな室伏欠乏状況にあって貴重な機会です。新作ソロ『リトルネロ──外の人、他のもの』をはじめ、大谷能生や芥正彦といった彼と親交の篤い表現者との共演など、伝説の存在になりがちな室伏鴻の現在の姿を目撃できる計6種類の上演が揃っています。それだけではありません。イベント期間中には、宇野邦一、石井達朗、鈴木創士&丹生谷貴志、桜井圭介&三田格などによるトークが数多く用意されています。ぼくも大谷さんと「映像化されたダンスから新しいダンスを開発する方法」というタイトルでトークします。録音された音を活かすことで20世紀以降の音楽は飛躍的に発展していったわけですが、ダンスにおいても「映像化された身体」によってそうした劇的な変化が起きようとしています。その激動を積極的に考える方途について大谷さんと模索します。「舞踏」に限らず、ダンスや社会の未来について考える濃密な1週間です。

2013/10/31(木)(木村覚)

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