artscapeレビュー
民藝運動の巨匠たち──濱田庄司・河井寬次郎・芹沢銈介
2013年11月01日号
会期:2013/09/07~2013/12/15
大阪日本民芸館[大阪府]
創始者・柳宗悦(1889-1961)とともに民藝運動を牽引した三人の巨匠、濱田庄司(1894-1978)、河井寬次郎(1890-1966)、芹沢銈介(1895-1984)の作品を紹介する展覧会。重要無形文化財保持者でもある陶芸家・濱田は生活に根ざした堅実な作風を確立した。同じく陶芸家の河井は多彩な釉薬を用いて変化に富んだ造形を生みだした。沖縄伝統の染色技法である紅型(びんがた)に魅せられ染織家になった芹沢は斬新なデザインの染色作品を多く残している。同展は「日本民芸館」という制約もあって展示内容やテーマは新しいとは言い難いが、三人の作品を一度に見られるというところに意義があるだろう。[金相美]
2013/10/12(土)(SYNK)
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