artscapeレビュー

歌劇ブラック・ジャック ─時をめぐる3章─ ~手塚治虫作「ブラック・ジャック」より~

2015年09月15日号

会期:2015/08/30

アクトシティ浜松 大ホール[静岡県]

演出・あいちトリエンナーレオペラの田尾下哲 × 作曲・宮川彬良×脚本・響敏也である。時をテーマに3つのエピソードで構成しているが、手塚治虫のマンガ「ブラック・ジャック」でさえ題材にできるのだから(特に手術のシーン!)、オペラはあらゆることが表現できるのかもしれない。やはり原作のよさがひきつける。実際、選ばれたエピソードはどれも読んでいて、内容を覚えていた。美術・松岡泉は演劇「解体されゆくアントニン・レーモンド建築」でも担当した人で、三部ともテイストを変え、めまぐるしい展開をさまざまな趣向で表現している。

2015/08/30(日)(五十嵐太郎)

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