2017年10月15日号
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artscapeレビュー

現代絵画のいま

2012年12月15日号

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会期:2012/10/27~2012/12/24

兵庫県立美術館[兵庫県]

横尾忠則現代美術館から海に向かって20分も歩けば県立美術館に着くはずだが、道が不案内だし荷物も増えたのでタクシーでビュンっと。石田尚志、奈良美智、野村和弘、平町公、丸山直文、三宅砂織ら若手を中心とする14人の絵画展。東京では「VOCA展」や「シェル美術賞展」など絵画のコンペはたくさんあるのに、なぜか美術館企画のバリッとした絵画展(個展を除く)は関西に比べてとても少ないように思う。調べたわけではないけれど、絵画への情熱はなんとなく西高東低のような気がする。まあいいけど。で、この展覧会、でかい展示室にも余るドでかい布に神戸を俯瞰する風景を描いて張り巡らせた平町や、真っ白い壁におもに鉛筆でうっっっすらとほとんど見えない壁画を描いた野村、展示室内に小屋をつくり、その内部にペイントしていく過程を撮った映像をその場で見せる石田など、絵画の可能性と限界に挑戦する作家もいて、それはそれで楽しめたが、見終えた後でどうもなにかすっきりしない。なにがすっきりしないのかというと、たぶんこの展覧会がわれわれ観客をどこに導こうとしているのかはっきりしないことだろう。タイトルに引きつけていえば、「絵画のいま」がなんなのか結局よくわからないのだ。わからないのが正解なのかもしれないけど。

2012/11/02(金)(村田真)

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