2017年05月15日号
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artscapeレビュー

日本の映画ポスター芸術

2012年12月15日号

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会期:2012/10/31~2012/12/24

京都国立近代美術館[京都府]

京都国立近代美術館の4階、コレクションギャラリーでは1960年代を中心に1930年代から1980年代に日本で製作された約80点の映画ポスターが展示されている。まったく知らない古い映画から、粟津潔、横尾忠則、和田誠などが手がけた、私でも見覚えのあるポスターまでさまざまなものがあるが、それぞれの時代性をうかがわせるタイポグラフィやイラストを見比べるだけでも面白い。上村一夫の《シェルブールの雨傘》(1973)、野口久光の《大人は判ってくれない》(1960)などはインパクトも魅力も強烈で、古い映画だが何度見ても新鮮だ。人によっては映画そのものよりも、むしろこれらのポスターのイメージのほうが記憶に残っているという場合もあるだろうなと思いながら会場を見てまわった。映画ポスターとひと言でいっても、それらを手がけたデザイナーやアーティストの個性と才能が映画の枠を超えて浮かび上がるのが楽しい。山口華楊展は12月16日までだがこちらは12月24日まで開催されているので、チャンスがあれば足を運んでみてほしい。

2012/11/01(木)(酒井千穂)

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