2017年07月15日号
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artscapeレビュー

ソンエリュミエール、そして叡智

2012年12月15日号

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会期:2012/09/15~2012/03/17

金沢21世紀美術館[石川県]

金沢美術工芸大学での特別講義のため金沢へ。早めに着いたので21世紀美術館を訪れる。展覧会名の「ソンエリュミエール(Son et Lumi re)」は「音と光」の意味らしい(出品作家のピーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスにも同題の作品がある)。この春から開かれていた「ソンエリュミエール──物質・移動・時間」を第1章とし、第2章となる今回は「世の中の矛盾に正面から向き合い、立ち続けようとする人間の可能性を探る」のが趣旨。そのため「人間社会を鋭い眼差しで捉え、その膿みをあぶり出す。あるいは絶望自体も取り込み、半ば自虐的ともいえる手法で、それでも生き抜こうとする現代人の姿を映し出そうとする」アーティストを集めたという。引用すると楽だ。出品作家はフィッシュリ&ヴァイスのほか、最年長ゴヤから最年少Chim↑Pomまで14組。同館コレクションを中心とした出品なので見覚えのある作品が多い。初対面の作品では、ジェイク&ディノス・チャップマンがアドルフ・ヒトラーの水彩画に上書きしたとかいう作品に少し心を動かされた。

2012/11/16(金)(村田真)

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