artscapeレビュー

高田竹弥 作品展「小さな窓から」

2011年09月01日号

会期:2011/07/27~2011/08/07

iTohen

高田の作品を見たのは約2年ぶりだ。廃材や木片、古書の一部、植物などに最小限の手を加える作風に大きな変化はないが、それでも幾つか新たな試みが行なわれており、作風の微妙な変化を楽しませてもらった。それにしても彼の作品から受ける感興は、詩や文学に接した時の感触に近い。これは私の勝手な推測だが、高田はフォルムよりも素材が持つソノリティ(響き)に重きを置いて制作しているのではなかろうか。

2011/07/28(木)(小吹隆文)

2011年09月01日号の
artscapeレビュー