2020年07月01日号
次回7月15日更新予定

artscapeレビュー

土田ヒロミ写真展「ヒロシマ・コレクション」「俗神」

2011年09月01日号

会期:2011/08/02~2011/08/14

LADS GALLERY[大阪府]

土田ヒロミの代表作である2つのシリーズが同時に展示された。冷厳な眼差しに徹した「ヒロシマ・コレクション」も見応えがあったが、それ以上に惹かれたのは「俗神」だ。1960年代後半から70年代前半にかけて日本各地を取材し、風物や祭礼、芸能、世俗の人々などを捉えた作品からは、まさに聖と俗が渾然一体となった日本文化の深層が感じられる。そういえば、国立国際美術館で開催中の「森山大道 展」でも、1960年代末の作品が同種の匂いを放っていた。やはり大阪万博(1970年)前後のこの時期が、日本の文化史における分水嶺だったのかもしれない。

2011/08/06(土)(小吹隆文)

2011年09月01日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ