2020年07月01日号
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artscapeレビュー

太田三郎「出石町の家」─戦後66年岡山空襲に寄せて─

2011年09月01日号

会期:2011/08/01~2011/08/15

アートスペース油亀[岡山県]

第2次大戦をテーマにした「POST WAR」シリーズの新作展。テーマは岡山市が昭和20年6月29日に受けた大空襲で、今も市内に残る戦災跡を取材した切手状の作品をメインに、染色や人形を用いた作品、ダルマとこけしによるインスタレーション、体験者の証言映像など、バラエティ豊かな展示が見られた。会場の窓ガラスに防災用のテープ補強を施したり、アンティークの扇風機や家具を用いる演出も効果的で、ホワイトキューブの画廊で見るよりもリアリティがあった。会場は築約130年の古民家をそのままリユースした空間であり、戦災をくぐり抜けてきた建物という事実も説得力の一助となった。

2011/08/13(土)(小吹隆文)

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