2020年07月01日号
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artscapeレビュー

視覚の実験室──モホイ=ナジ/イン・モーション

2011年09月01日号

会期:2011/07/20~2011/09/04

京都国立近代美術館[京都府]

視覚芸術において20世紀前半ほど革新的な時代があっただろうか。本展は、美術家、写真家、グラフィック・デザイナー、そして教育者として変革の時代を駆け抜けた、モホイ=ナジ・ラースロー(1895-1946)の全貌を紹介するもの。モホイ=ナジは、1923年から1928年までのあいだにドイツのバウハウスで教育や出版企画に携わっていたことから機能主義デザイン思想家として、または彼自身の作品や人的交流を根拠に20世紀前半の前衛的芸術家として注目されることが多い。だが、彼の活動は特定の主義や様式からではなく、新しい時代(技術)にふさわしい、新しい視覚表現を探す過程として評価されるべきである。今日の私たちにとっては大して新しくもなく、個人的にはそれほど魅力的な作品とも思えないが、その意義を考えるとやはり感無量だ。国内外の美術館はもちろん、遺族所蔵のコレクションまで、未公開作品を含む、300余点が紹介されている。神奈川県立近代美術館に続く巡回展。[金相美]

2011/08/14日(日)(SYNK)

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