artscapeレビュー
香りをイメージする香水瓶 展
2011年09月01日号
会期:2011/07/16~2011/09/11
ポーラ ミュージアム アネックス[東京都]
ポーラミュージアムのコレクションによる、19世紀末から1940年代までの香水瓶の展覧会。エミール・ガレやルネ・ラリックを中心に、メーカーオリジナルのデザインも取り上げている。
展示の切り口がとてもユニークである。ふつうならば、これらの作品は作家や制作年代などによって分類されるところであろうが、ここではそのような歴史的な文脈はいったん置いておいて、モチーフやフォルムの別──植物・動物・身体表現・幾何学──によってまとめられている。香水瓶は香りという目に見えない存在を封じ込めつつ、目に見える造形によって人々の香りへのイメージと期待とを高める。カタチに着目することで、美しいパッケージに同時代の女性たちが魅了されたであろう姿が想像される展覧会となっている。[新川徳彦]
2011/08/18(木)(SYNK)
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