artscapeレビュー
プレビュー:フェスティバル/トーキョー、『家電のように解り合えない』、山下残『庭みたいなもの』ほか
2011年09月01日号
[東京都]
9月16日からはじまるフェスティバル/トーキョー(F/T)(2011年9月16日~11月13日)は、ロメオ・カステルッチが宮澤賢治『春と修羅』をモチーフにした作品『わたくしという現象』(飴屋法水との二本立て新作上演「宮澤賢治/夢の島から」にて。飴屋は『じ め ん』を予定)を上演するなど、注目作が目白押し。けれども、それに負けないくらいF/T以外にも沢山の話題作があって、9月はなかなか忙しいです。ひとつは、山下残『庭みたいなもの』。「ダンス」をフィジカルなものという以上にコンセプチュアルなものとしてとらえる山下の舞台は、言葉と身体、過去と現在を出会わせる知的でユーモラスなアイディアに満ちています、期待したいところです。大橋可也&ダンサーズも音楽に大谷能生を起用した新作『OUTFLOWS』を上演します。あと矢内原美邦(ミクニヤナイハラ プロジェクト)の演劇作品『前向き!タイモン』も要注目です。
2011/08/31(水)(木村覚)