artscapeレビュー

あいちトリエンナーレ2013オープンアーキテクチャー

2013年09月15日号

会期:2013/08/21

愛知産業大学 言語・情報教育センター[愛知県]

岡崎へ。スタジオ・ヴェロシティの愛知産業大学言語・情報共育センターにて、オープンアーキテクチャーが催された。建築家からは細かい設計のプロセスを、愛知産業大学学長・小川英明さんはこの施設の背景や、どう使うか、筆者はトリエンナーレとの関係を語る。オープンアーキテクチャーの企画でよかったのは、名古屋音楽大学のサクソフォーンアンサンブルが演奏したこと。参加者は椅子をもって内外を移動しながら、好きな場所に座る。その結果、愛知作業大学言語・情報共育センターの公園のような空間というコンセプトが明快にあらわれながら、参加者が音楽も楽しむことができた。
その後、シビコ屋上のスタジオ・ヴェロシティによる頭上に白い糸をはりめぐらせたインスタレーションに立ち寄る。時間帯によって全然体験が異なる作品だが、初めて夕方に訪れた。真白に塗られた屋上のあまりの反射光ゆえに、サングラスをかけても5分といられない真昼と違い、長時間の散策が可能だ。前日はビートたけしがNHKの番組収録で訪れ、ヴェロシティと対談し、この空間をいたく気に入ったという。

2013/08/21(水)(五十嵐太郎)

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