artscapeレビュー
奇想の王国──だまし絵展
2009年07月15日号
会期:2009/06/13~2009/08/16
Bunkamuraザ・ミュージアム[東京都]
このテの展覧会、昔、伊勢丹あたりのデパート系美術館で10年に一度くらいやってたなあ。いまじゃデパート系はBunkamuraしかないもんなあ。同展はアルチンボルドからヘイスブレヒツ、ホーホストラーテン、歌川国芳、河鍋暁斎、マグリット、エッシャー、福田美蘭、本城直季まで古今東西のだまし絵を集めたもの。絵画の邪道ともいえるが、抽象も含めてあらゆる絵画はだまし絵ともいえるし、退屈な王道よりよっぽどおもしろい場合だってある。アルチンボルドの《ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)》と、リサ・ミルロイの《皿》が飛び抜けてすばらしかった。
2009/06/23(火)(村田真)
artscapeレビュー
/relation/e_00004828.json
l
1206974