2021年12月01日号
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artscapeレビュー

第84回国展

2010年06月15日号

会期:2010/04/28~2010/05/10

国立新美術館[東京都]

ワケあって国画会の展覧会を見に行く。国画会は1918(大正7)年に文展(日展の前身)から独立した団体。リアルな具象画が大半を占める日展とは違って抽象的な絵が多いが、でも純粋抽象は少なく、半具象・半抽象だったり、具象と抽象が混在した中途半端な作品が目立つ。ほかにも、なぜか独立美術協会の絹谷幸二みたいなプレJポップとも呼ぶべきマンガチックなイメージと、漫画家志望だったけど才能がなかったから画家になりましたみたいな開き直りと、レリーフ状やシェイプトキャンヴァス状の画面が目につく。20世紀なかばなら「先端」と呼ばれたかもしれないが。彫刻ものぞいたら、こちらはてんでバラバラ。戸谷成雄みたいなチェーンソー愛好家が約2名いたが、ひとりはなんと石をチェーンソーで彫ってる! いやー美術っておもしろいですねえ。

2010/05/09(日)(村田真)

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