2019年07月15日号
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artscapeレビュー

橋本雅也 殻のない種から

2011年04月01日号

会期:2011/02/05~2011/03/13

主水書房[大阪府]

鹿の骨を削ってつくられた花や植物のオブジェが、会場に点在していた。どれも驚くべき繊細さで、思わずため息がこぼれる。技術的にもハイレベルで、独学でマスターしたとは到底思えない。素材の鹿の骨は、以前は山で拾っていたが、今回は彼自身が狩猟に随伴し、制作のために1頭を仕留めたとのこと。解体と下処理も自分で行ない、その過程で残った肉や出汁は食事用にストックしているそうだ。今まではアクセサリーをつくっており、彫刻はこれが初制作。個展も今回が初めてだという。いやはや、凄い人が埋もれていたものだ。

2011/02/27(日)(小吹隆文)

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