2019年07月15日号
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artscapeレビュー

平成22年度第34回東京五美術大学連合卒業・修了制作展

2011年04月01日号

会期:2011/02/17~2011/02/27

国立新美術館[東京都]

東京の主だった五つの美術大学による卒業・修了制作展。今回、もっとも注目したのは、日大芸術学部の眞間悠。横断歩道を渡るパンク少年と彼に続く鶏の行列を、淡い色彩の水彩画で巧みに描いた。双方が「鶏冠」でつなげられているのは一目瞭然だが、おもしろいのは脱力感あふれるモチーフだけではなく、それらを水彩だけの直球勝負で描いたところ。おそらく本展の広大な会場を見渡してみても、これほどストレートな水彩画はほかに展示されていなかったのではないだろうか。一見するとモチーフと手法が噛み合っていないようにも思えるが、ある意味愚直ともいえる方法論を徹底して突き詰める心意気が、パンクの魂と共振しているように見えた。

2011/02/21(月)(福住廉)

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