2022年05月15日号
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artscapeレビュー

せんだいスクール・オブ・デザイン ARP2 S-meme#2 山内宏泰氏レクチャー

2011年08月15日号

会期:2011/07/16

東北大学片平キャンパス[宮城県]

せんだいスクール・オブ・デザインのメディア軸/五十嵐スタジオにて、津波で自らも家を失い、被災した気仙沼のリアスアーク美術館の学芸員、山内宏泰のレクチャーを行なう。被災地をまわっているときにお会いし、当事者性のある文化論でもっとも強度のある人と考えていたが、想像以上に素晴らしい内容だった。レクチャーの前半は気仙沼の被害状況を報告しつつ、博物館の使命として被災地の記録作業を行なっていること。後半は雑誌『S-meme』の特集「文化被災」に関連して、被災後に地方の小さな文化施設が置き去りにされていく厳しい状況について語る。彼は、いま文化やアートに何ができるかで悩むのではなく、すべきことは何かを考えるべきだという。そして津波も文化であり、その被害を後世に伝えるために、今こそ文化やアートは踏ん張るときなのだと述べている。

2011/07/16(土)(五十嵐太郎)

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