2022年12月01日号
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artscapeレビュー

冨倉祟嗣 展

2011年08月15日号

会期:2011/07/18~2011/07/30

Oギャラリーeyes[大阪府]

自宅の植木鉢を持ち上げたとき、その鉢底と地面の間で生きている虫がいたことを知り、新鮮な驚きを味わったことがあるという冨倉。普段は目にすることのない境界的な世界(を覗きみたときの感動)にアプローチするその絵画作品は、時間的な奥行きをともなって見る側の記憶をも刺激し、物語の想像を掻き立てる。《ブルーシート》《ケミカル菓子》《ぼうしパン》など、身近な食品や道具を想起させる色彩イメージとタイトルもじつに愉快。まだはっきりとは意識がない寝起きのひとときのような、不思議な作品世界が魅力的だ。

2011/07/30(土)(酒井千穂)

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