artscapeレビュー
タグチ・アートコレクション GLOBAL NEW ART
2011年08月15日号
会期:2011/07/12~2011/08/31
損保ジャパン東郷青児美術館[東京都]
価格が青天井の巨匠ウォーホルやリキテンスタインはさすがに版画だが、それ以降のキース・ヘリングや村上隆らネオポップの作品は1点ものが多い。なんか以前見たミスミアートコレクションに似てるなあと思ったら、同じコレクションだった(新しい作品がずいぶん増えているようだが)。事情は知らないが、ミスミという企業のコレクションから、その社長か会長であるタグチさんの個人コレクションに移行したらしい。いまさらウォーホルやリキテンスタインを集める必要はないし、ぜひこの若手開拓路線は守ってもらいたい。個人的には、工事現場の仮設壁にオスゲメオスが描いたグラフィティをひっぺがしてきた作品や、ガラクタの集積で人の顔をつくるヴィック・ムニーズの写真など、ストリート系の作品(どちらもブラジル!)が貴重だと思う。
2011/07/29(金)(村田真)
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