2022年10月01日号
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artscapeレビュー

美術のなかのかたち──手で見る造形「桝本佳子 展──やきもの変化」

2011年08月15日号

会期:2011/07/16~2011/11/06

兵庫県立美術館[兵庫県]

兵庫県立美術館で毎年開催されている実際に手で作品に触れてみることを前提にした企画展。今年は陶芸作家の桝本佳子の作品が並んだ。ユニークなのは、兵庫陶芸美術館の所蔵する古陶作品の「写し」を桝本が制作、その隣に展示して、さらにそれらからインスパイアされた新作を発表していたこと。「用」という陶器本来の意味目的にもアプローチする作家の毒気と、ユーモラスで大胆な動物モチーフは見ているだけでも痛快。だがここでは、会場に用意されたアイマスクをつけて、手で触れるという体験もぜひしてみてほしい。私は陶器の表面の感触や感覚のイメージの違い、全体のかたちを想像することの難しさも実感した。なんにしろどの点をとっても興味深く面白い。もう一度行きたい展示だ。
7月23日(土)酒井千穂

2011/07/23(土)(酒井千穂)

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