artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2011年8月
2011年08月15日号
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
パウル・クレー│おわらないアトリエ(日本語版)
京都国立近代美術館(2011年3月12日〜5月15日)及び東京国立近代美術館(5月31日〜7月31日)を巡回した同名の展覧会カタログ。展示作品に加え、クレー研究の最新成果をふまえた論文も多数収録。
新たなる船出 A see-worthy vessel(今治市伊東豊雄建築ミュージアム開館記念展公式カタログ)
オープニングを飾る展覧会の展示、コンセプトなどを収めた公式カタログ。展覧会に併せて公募した「みんなの家」のドローイングの一部(伊東豊雄、山本理顕、内藤廣、隈研吾、妹島和世)、本展覧会のために撮りおろした畠山直哉の写真、伊東豊雄インタビュー、太田浩史・山名善之らによる建築ミュージアムの楽しみ方、利用のし方など、見どころ読みどころ満載。[今治市伊東豊雄建築ミュージアムウェブサイトより]
せんだいスクール・オブ・デザイン 2010年度年次報告書
東北大学都市・建築学専攻が仙台市と連携し、2010年秋から行なっている新たな教育プログラム「せんだいスクール・オブ・デザイン(SSD)」の第一期成果報告書。BankART1929代表の池田修らを招いたレクチャーシリーズや、各教員によって開講されたスタジオの活動内容などを、豊富な図版とともに紹介している。
彼らが写真を手にした切実さを──《日本写真》の50年
戦後写真のヒーロー森山大道・中平卓馬から90年代以降新潮流を作った佐内正史・ホンマタカシまで、10人の写真人生の切実さに斬り込む。写真の核心に触れる渾身の一冊。[平凡社ウェブサイトより]
レオナール・フジタ──私のパリ、私のアトリエ
ポーラ美術館にて開催中の展覧会「レオナール・フジタ〜私のパリ、私のアトリエ〜」(2011年3月19〜2012年1月15日)図録。1920年代の絵画をはじめ、挿絵本や版画、職人に扮した子どもをユーモラスに描いた晩年のタイル画の連作など、初公開作品11点を含む約80点を収録。パリへの想いや職人気質が伝わる挿絵本や木工などの手仕事も紹介。
2011/08/15(月)(artscape編集部)