artscapeレビュー

《FLAP》、《県営吉島住宅3期》、《GOD BURGER HOUSE》

2014年11月15日号

[広島県]

土井一秀の作品を見学する。《FLAP》(2012)は交通が多い前面道路に対して防御しつつ、光と風をとりこむ断面形状の住宅である。《県営吉島住宅3期》は、まだ現場の段階だったが、古い中層の県営住宅の建て替えに際して、高層のワンボリュームにまとめず、周辺環境のスケール感と調整しながら6つのボリュームに分配するプロジェクトだ。そして《GOD BURGER HOUSE》(2010)(現在は別店舗になっている)は、非対称の穴あきコンクリートブロックのユニットを回転させながら、曲面の壁をつくる飲食店である。

2014/10/05(日)(五十嵐太郎)

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