2022年01月15日号
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artscapeレビュー

日本国宝展

2014年11月15日号

会期:2014/10/11~2014/12/14

東京国立博物館[東京都]

紀元前3000-2000年の土偶から18-19世紀の琉球の衣装まで100点以上の出展(うち半数以上は展示替え)。特別出品の正倉院宝物(国宝指定の対象外)を除いてすべて国宝というからスゴイ。てか、さすがに平安時代の仏画や絵巻物は年季入ってるだけにスゴイと思うけど、あとはどこがスゴイのかよくわからない。最後のほうにあった高さ5メートルを超す元興寺極楽坊五重小塔は、美術品ではなく建造物の国宝。なのに持ってきちゃったっていう意味でスゴイ。あ、もうひとつスゴイのがあった。《一字蓮台法華経 普賢菩薩勧発品》という平安時代のお経で、一文字一文字の下に蓮華が描かれているのだ。文字を蓮華の上に載せるというのは、当時それだけ言葉というものが実体感をともなっていたことの証だろう。スゴイというよりちょっとコワイ。ミュージアムショップでは、5体の土偶をかたどった「土偶ビスケット」とか、粒チョコのなかに縄文のヴィーナス型のチョコが埋もれてる「発掘チョコレート」とか、国宝を食っちゃうお土産も販売。

2014/10/14(火)(村田真)

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