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「BRA-BA!2014」かわさきアートフェスティバル シンポジウム「建築レジェンドへの挑戦」

2014年11月15日号

会期:2014/10/13

川崎市市民ミュージアム 映像ホール[神奈川県]

久しぶりに菊竹清訓が設計した川崎市市民ミュージアムへ。五十嵐×西澤徹夫×山中新太郎「建築レジェンドへの挑戦」のトークが開催された。まず五十嵐が美術館の歴史と現状をレビューした後、西澤と山中によって、四半世紀近くになるこの建物を今後どう使うか、また具体的な改築の提案が行なわれた。おそらく、更新の時期を迎えるために、クセのあるポストモダン建築のリノベーションは、これから重要なテーマになるだろう。川崎市市民ミュージアムでは、ブラーバという2日間のかわさきアートフェスティバルのイベントを開催中だった。演奏や演劇などで逍遥空間のアトリウムを積極的に活用したり、手前の広場に出店が登場したり。アプローチと建物の正面が別になっていることを解消する仕掛けである。この施設では、まだまだ活用できる場は多そうだ。


西澤徹夫と山中新太郎による改築案



川崎市民ミュージアムの吹抜け


2014/10/13(月)(五十嵐太郎)

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