2021年11月15日号
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artscapeレビュー

リアス・アーク美術館開館20周年記念特別展 震災と表現

2014年11月15日号

会期:2014/09/17~2014/11/03

リアス・アーク美術館[宮城県]

前回は荒天で往生したが、今回は晴天なので運転を見合わせることはないだろうと安心していたら、反対方向の電車にカモシカが衝突し、大船渡線が単線のために到着が遅れた。展示は参加者が多いため、BOX ART形式をとり、サイズを制限しつつ、さまざまなアーティストのほか、美術系や建築系の研究室から震災に関連した作品が並ぶ。各自の感じた311への長いテキストも寄せられ、資料的な価値をもっている。

関連シンポジウム「震災と表現 美術の社会的役割について」では、椹木野衣、槻橋修らと登壇した。福島/原発を軸にゲリラ的な活動を展開する前者と、宮城・岩手/津波被災地において記憶を喚起する失われた街の白模型による支援型のワークショップを行なう後者が対照的である。おそらく、これはたまたまというよりは、アートと建築のジャンルの違い、あるいは異なる被災地における時間の流れの違いを反映していると思う。

2014/10/19(日)(五十嵐太郎)

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