artscapeレビュー
フランシス真悟「Vast and Vivid」
2014年11月15日号
会期:2014/10/17~2014/12/13
ミサシンギャラリー[東京都]
白い壁2面に青い大作が3点。うち2点は画面中央に白い水平線が入り、1点は上下に余白がとられ、下方に赤い線が引かれている。青いといっても紫に近い深い青で、赤系も含めてさまざまな青を何度も塗り重ね、波のような筆跡をつけていることもわかる。タイトルどおり、広大で鮮明なイメージだ。プレスリリースによると、「生まれ育ったカリフォルニアの広大な風景や鮮やかな光が原体験として色濃く投影されて」いるそうだが、同じカリフォルニア出身で同じく青を多用するナントカチャン・ラッセンと、どこでどう違ったのかとふと思った。
2014/10/14(火)(村田真)