2021年12月01日号
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artscapeレビュー

SOSHI MATSUNOBE 松延総司 DIRECTION OF MATERIALS

2010年09月15日号

会期:2010/06/11~2010/08/08

SUPER WINDOW PROJECT & GALLERY[京都府]

7月に開催されたアートフェア「ART OSAKA 2010」の会場にも作品が展示されていたが、以前発表を見て気になっていた松延総司が個展開催中と知って足を運んだ。ギャラリー入口の正面の壁に設置された棚と床に、大小さまざまなサイズの白い紙箱が積み上げられていたり、整然と並列している。それぞれの箱の表面には細い線や円がプリントされているのだが、それらの線の幅もいろいろ。聞くと、箱のサイズも線のプリントも同じパターンはひとつもないのだという。プリントされた黒い線が木目のように見えて、丁寧につくられた紙箱や線の軽やかで繊細な印象と、重量感ある木材のイメージが交錯し、フェイクと本物、二次元と三次元の境界を行き来するような感覚を覚えるのが面白い。白い箱だけで構成された空間自体が美しいのだが、そこに作家の自由な想像と遊び心がうかがえるのも良かった。

2010/08/07(土)(酒井千穂)

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