artscapeレビュー
山本基 しろきもりへ─現世の杜・常世の杜─
2011年10月15日号
会期:2011/07/30~2012/03/11
箱根彫刻の森美術館[神奈川県]
彫刻の森美術館の山本基「しろきもりへ」展を訪れる。彫刻家の井上武吉が設計した建築の各部屋において、枯山水風のランドスケープ、螺旋塔、床をおおう数ミリの高さの樹木的な文様(もっとも低い彫刻)と、異なる塩の粗さによる作品群が展開していた。偶然らしいが、来年の3.11までが会期であり、最終日に集めた塩を海に返すという。久しぶりに彫刻の森美術館を散策すると、1960年代生まれの建築家がいろいろなプロジェクトに参加している。一昨年に完成した手塚建築研究所による《ネットの森》、デッキや橋などによる動線計画のほか、クライン・ダイサム・アーキテクツによる目玉焼きのオブジェ(ベンチ)、みかんぐみのタルディッツによる企画展示の空間構成などである。
2011/09/01(木)(五十嵐太郎)
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