artscapeレビュー

梅田哲也展──大きなことを小さくみせる

2012年01月15日号

会期:2011/11/12~2011/12/04

神戸アートビレッジセンター[大阪府]

大阪での個展「小さなものが大きくみえる」と同時開催の神戸アートビレッジセンターでの梅田哲也の個展。1階ギャラリー、地階のシアター、スタジオなどに作品が設置されていた。各々の空間の目的や機能などの特性にあわせて作り込まれた仕掛けのなかでも、特に大掛かりだったのがシアターのインスタレーション。目が慣れるまでは足元も見えないほど真っ暗な空間なのだが、徐々にそこで起こっているさまざまな現象が見えてくる。いろんな方向から音が聞こえてきたり光が明滅する空間で、装置自体の動作は緩やかなのだが、断片的にポッとイメージが浮かぶような、間合いのある動きやそこで起こる現象に目が離せなくなる。見るということ自体についてさまざまな点から意識させられるのもさることながら、モノが動いたり音が鳴るという即物的、物理的な次元と、見る体験や感覚との「間」に、なにか別の時空があるように感じられるのが面白かった。

2011/12/04(日)(酒井千穂)

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