artscapeレビュー
日本ベルギー版画国際交流展
2012年01月15日号
会期:2011/11/18~2011/12/11
京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA[京都府]
春に行なわれた「ベルギー&日本──当世版画交流展 Part 1」の続編として開催され、会場にはベルギーと日本の版画作家、約50名の作品が展示された。展示作品数が多いのですべてを見て回るだけでも時間がかかるのだが、ひとことで版画といってもここまで多様なのかと改めて驚くほどさまざまな表現や技法が見られて興味深く、じっくりと見るほどに版画という制約のなかで表現される世界の奥深さを味わえるものも多かった。関西在住の作家たちの作品も紹介されていたのだが、フォトグラムの手法を用いた三宅砂織の作品にはここでも引きつけられた。質と量ともに見応えのある展覧会であった。
2011/12/11(日)(酒井千穂)