artscapeレビュー
特別展 フェルメールからのラブレター展 コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ
2012年01月15日号
会期:2011/10/27~2011/12/12
宮城県美術館[宮城県]
会場は満員御礼だった。17世紀のオランダ絵画は、全絵画史においても、とくに窓や室内の表現が抜群に面白い。そして窓辺で手紙を読んだり、書いたり、食事を行なう場面を描く構図が共有されている。特にピーテル・デ・ホーホは、重層的に空間を折り畳みつつ、絵と窓の置換可能性も感じさせるものだ。今回、フェルメールの絵画は3点が出品されている。うち2点は窓を描かずに、その存在をほのかに意識させる手法が興味深い。
2011/12/06(火)(五十嵐太郎)
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