artscapeレビュー
生誕100年 ジャクソン・ポロック展
2012年01月15日号
会期:2011/11/11~2012/01/22
世界中の美術館がコレクションに加えられるピカソとは違い、ポロックはそれほど作品が多くないから、本当によくこれだけの作品を日本で一同に集めたものだと思う。生誕100年の回顧展を開催したのも、世界で日本だけのようだ。初期のものから含めて、ポロックの作品集でおなじみの絵画と幾つも出会うことができる。今回、彼が絵画を制作していた小屋を、1/1スケールで再現していることが興味深い。行為の痕跡としての作品だけに、スケール感を確認できるからだ。言うまでもなく、絵画を床に広げて制作したこともあり、床には大量の絵の具が飛散した状態になっている。
2011/12/05(月)(五十嵐太郎)
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