artscapeレビュー
ウィーン工房1903-1932─モダニズムの装飾的精神
2012年01月15日号
会期:2011/10/08~2011/12/20
パナソニック電工 汐留ミュージアム[東京都]
近代とはいえ、ホフマンらが志向したものは、必ずしも純粋に抽象的な建築の空間ではないことがわかる。サブタイトルに「モダニズムの装飾的精神」と掲げているように、さまざまにデザインされた具体的な家具、照明、食器、文具、装飾、衣服に囲まれた艶のある場だった。その直後は前近代の名残とされたのかもしれない。だが、今から見ると、この時代だからこそ手がけることができた装飾は、かけがえのないものとして輝いている。
2011/12/16(金)(五十嵐太郎)
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