artscapeレビュー
塔本シスコ生誕百年記念「卍字楼で花爛漫展」
2013年05月15日号
会期:2013/04/05~2013/04/21
京都深草・企画工房「卍字楼」[京都府]
京都市にあるギャルリー宮脇でも同時に個展が開催されていたのだが、こちらは少し離れた深草にある会場での展覧会。駅から少し離れたところで、個人のお宅だったので玄関を開けるのも緊張した。ダンボールに描いた大型の作品、花や動物などを描いたキャンバスの作品、人形、着物、帯地、お菓子の空き箱や瓶に描いたものなど。座敷の床の間、縁側のスペースなども使って展示されていたのだが、自由でエネルギッシュな筆の跡、鮮やかな色彩が壮快でこちらまでとても気持ちいい。ギャラリー空間などで見るのとも異なる味わいが感じられたのは、明るく射し込む自然光だけによる展覧会だったせいもあるだろうか。うろうろと何周も見てまわり、長居をしてしまったのだが、見に行くことができて良かった。
2013/04/21(日)(酒井千穂)