artscapeレビュー
《星めぐりひろば》《KAMAISHIの箱》《みんなの家・かだって》ほか
2013年05月15日号
[岩手県、宮城県]
鵜住居では、宝来館の宮本佳明による星めぐりひろば、釜石では難波和彦の2つのKAMAISHIの箱、伊東豊雄によるみんなの家・かだってを見る。限られた要素でつくられた、シンプルで清々しい建築だ。平田公園では、東京大学が関わった路地デッキやアーケード屋根が付いたコミュニティ型の仮設住宅と、山本理顕によるみんなの家のコンビネーションが相乗効果をもたらしている。その後、大船渡、陸前高田(ビエンナーレの金獅子賞に輝いた伊東、藤本壮介、平田晃久、乾久美子によるみんなの家、セルフビルドでつくられた徳田光弘らによる積み木の家)、そして気仙沼の日本建築大賞となった陶器浩一による竹の会所・復興の方舟、南三陸の宮城大学による番屋などをめぐる。建築家がそれぞれの持ち味を生かしながら、人々が集う新しい場をつくっている。
写真:左上から、宮本佳明《宝来館「星めぐりひろば」》、難波和彦《KAMAISHIの箱》、伊東豊雄《みんなの家 かだって》、平田公園の仮設住宅、山本理顕《みんなの家》、右上から、帰心の会《陸前高田の「みんなの家」》、徳田光弘《小さな積み木の家》、陶器浩一+高橋工業《竹の会所 ─復興の方舟─》、宮城大学竹内研究室《志津川本浜番屋》
2013/04/28(日)(五十嵐太郎)