artscapeレビュー

「From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989」出版記念イベント

2013年05月15日号

会期:2013/04/26

国際交流基金JFICホール[さくら][東京都]

筆者も戦後日本住宅論のエッセイを寄稿した戦後日本美術史のアンソロジーである「From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989」の出版記念イベントが開催され、1960年代のセッションにおいて、磯崎新とともに参加した。ここではネオダダ、学生運動、メタボリズムなど、都市に出ていくラディカリズムの時代がテーマになる。その後は李禹煥の興味深い回想、今年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館の構想に関するトークなどが続く。筆者はコミッショナーを決める委員会のメンバーでもあり、決める側だったが、田中功起の展示がさらに楽しみになった。それにしても、こうしたアンソロジーが日本よりも先に海外で刊行されてしまうのは、どうしてなのだろう。

2013/04/26(金)(五十嵐太郎)

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