artscapeレビュー
国立デザイン美術館をつくる会 第2回パブリック・シンポジウム「こんなデザイン美術館をつくりたい!」
2013年05月15日号
会期:2013/04/21
朝から夕方まで、7時間に及ぶ、国立デザイン美術館をつくる会の第2回パブリック・シンポジウム「こんなデザイン美術館をつくりたい!」に登壇した。五十嵐のパートでは、宮島達男と一緒に、一般から寄せられたアイデアを紹介する。建築的な視点から見ると、やはりネットワーク型の提案が多く、その対極にランドマーク型も少しだけあった。ただ、ミュージアムは企画展だけでまわっていると考えている人が相変わらず多いと思う。実はコレクションと常設の展示こそが本当の勝負であり、施設としての重要な責務なのだが。成功例としてしばしばあげられるルーブル美術館やMoMAにしても、国立かどうかに関係なく、いずれもおそるべきコレクションをもっており、それこそが普段は美術に興味がなさそうな観光客を引き寄せる最大の理由である。
2013/04/21(日)(五十嵐太郎)