2019年12月01日号
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artscapeレビュー

港で出合う芸術祭 神戸ビエンナーレ2013

2013年12月15日号

会期:2013/10/01~2013/12/01

メリケンパーク・神戸エリア、兵庫県立美術館・ミュージアムロードエリア、三宮・元町エリア[兵庫県]

神戸ビエンナーレをまわる。大森ディレクターが述べていたように、脱「現代美術」が特徴と言えるので、あいちトリエンナーレとは全然違う。アート・イン・コンテナ以外にも、創作玩具国際展、書道展、いけばな未来展、コミックイラスト展、しつらいアート展、グリーン・アート展などを同時に平行して展開するからだ。BBプラザでは、現代陶芸展と地元作家展を行なう。前回は震災の影響で、コンテナを使わず、屋内で開催していたが、今回はいつものように、屋外でコンテナを使っており、統一感が出る。内容は多様でも、コンテナという強力な同一の形式が大量に繰り返されるからだ。今回、元町高架下はペインティングアート展になり、巨大な絵画が並ぶ。建築家では、石上純也事務所出身の萬代基介がメリケンパークに多数の椅子を配置しており、それを見るのも目的だった。安蔵隆朝のメディア・アートが大賞は納得できる。神戸ビエンナーレのチケットで、遊覧船(海から見る作品がある)に乗れたり、会場をつなぐ特別のシャトルバスを使えるのは嬉しい。あいちトリエンナーレでは、地元の交通機関との協力やレンタサイクルなど試みたが、前回、今回ともに実現できなかった。
ガイドブックでも近代建築を紹介しているが、神戸の町にはまだまだポテンシャルがある。いろいろな建築があるが、KIITOの大空間を使うと、すごくカッコいいアートの展示ができるだろう。一方、神戸ビエンナーレは脱「現代美術」の方向性なので、今後どこまで広げるか、あるいはどこかで止めるか、にも興味がある。
写真(上から):コンテナアート、安蔵隆朝《Light flower of Two faces》、高架下のアート、萬代基介《都市のリビングルーム》」

2013/11/03(日)(五十嵐太郎)

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