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プレビュー:夜水鏡みがかず見るよ──死と詩

2013年12月15日号

会期:2013/12/13~2014/01/19(2013/12/23~2014/01/03休廊)

Gallery OUT of PLACE[奈良県]

4名の作家がそれぞれの視点で「死/詩」をテーマに描いた作品を発表する。出展作家は井上光太郎、田中秀介、徳田奈穂子、林圭介。今展では「死」という強力な言葉を「詩」としてもとらえている。普遍的なものでありながら、じつは誰も実体験として語ることはできない「死」。各々の作品は、そのパラドックスになぞらえたという展示法で設置される。今展の回文タイトルもさることながら「あちら側」、「こちら側」、その「境界」という言葉を通じていろいろな連想を喚起しそう。12月24日には今展の関連イベントとして、ゲストに半井洋三(陽明学研究家)、森田進(建築家)を迎えてのトークイベントも開催される。こちらも面白そうだ。

2013/12/13(金)(酒井千穂)

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