2019年12月01日号
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artscapeレビュー

ターナー展

2013年12月15日号

会期:2013/10/08~2013/12/18

東京都美術館[東京都]

2度目の訪問。これだけの作品が来てるんだから何度でも行きたい。今回の発見は、多くの画面に太陽が描かれていること。なにをいまさらというなかれ、太陽はモネやゴッホの絵にも登場するけど、こんなに頻繁に描いた画家はほかにいないはず。太陽が描かれているということは、画面が全体に明るいと同時に、視界が逆光になるので陰影が多いということでもある。つまり光とともに闇も際立つのだ。ターナーの画面のまぶしさや明暗の極端な対比は、どうやらこの逆光に由来する。そう考えると、まぶたを切り取られて太陽光を直視しなければならなくなったレグルスの神話が、ターナーの画家としての生きざまと重なってくるではないか。

2013/11/15(金)(村田真)

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