2019年12月01日号
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artscapeレビュー

アーツ前橋開館記念展 カゼイロハナ 未来への対話

2013年12月15日号

会期:2013/10/26~2014/01/26

アーツ前橋[群馬県]

開館記念展「カゼイロノハナ」は、地元の作家とその歴史を紹介しつつ、現代の工芸や書道も組み込み、前橋とゆかりのある文学者、音楽家、科学者らの仕事をアートに接続しながら、地域の豊かな資源を掘り起こす。綿密なリサーチをもとにした横断的なキュレーションである。カタログの前橋美術史年表も力作だ。
地域アートプロジェクトは、銭湯での伊藤存と幸田千依、ビルの一階を使う西尾美也、角地のアースケイプなど、まちなかの空きスペースを活用し、アーツ前橋の活動と連携している。またアーツ桑町や、八木隆行によるya-ginsのギャラリーなど、自主的に発生したアートスペースも出現していた。アーツ前橋の向いも、百貨店をリノベーションした前橋元気プラザ、アーケードに面しては、石田敏明さんによる学生向け居住施設が着工するなど、中心部でいろいろな動きがある。20年前に開館した前橋文学館では、萩原朔太郎推しで常設展を構成しているが、今度は、アートが前橋に新しい風を起そうとしている。
写真:上=西尾美也、下=ya-gins

2011/11/28(木)(五十嵐太郎)

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