2020年08月01日号
次回9月1日更新予定

artscapeレビュー

假象の創造──カショウノソウゾウ

2013年12月15日号

会期:2013/10/23~2013/11/24

文京区立森鴎外記念館[東京都]

倉林靖のディレクションで、赤崎みまと袴田京太朗が出品する現代美術展。なんで鴎外記念館で現代美術展なのかといえば、「鴎外の美術への関心を現在に結びつける試み」だそうだ。エントランス正面の壁に長さ2、3メートルほどある恐竜の化石のような異形の物体が飾られているが、これは数体のクマの木彫をスライスしてつなげた袴田の作品。知らない人が見たら驚くだろう。これを「鴎外が、自ら吸収した西洋思想によって日本文化を再構築しようとした姿勢が、まさにそのまま表されている」などとこじつけることもないだろうに。まあ公的施設だから現代美術を見せるにもなにかしら納得できる理由づけが必要なのかも。でもこういう場所だからこそ理由なき唐突な出会いがあってもいい。

2013/11/08(金)(村田真)

2013年12月15日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ