2019年12月01日号
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artscapeレビュー

フェスティバル/トーキョー13 ラビア・ムルエ連続上演 雲に乗って

2013年12月15日号

会期:2013/11/16~2013/11/17

東京芸術劇場シアターイースト[東京都]

F/T13のラビア・ムルエ「雲に乗って」を観劇。レバノンの内戦で頭を銃撃され、記憶、言語、認識に障害をもった弟が出演し、片手で机の上のDVD等を操作し、それをスクリーンに再生しつつ、自らも語るという演劇の形式である。強烈な事実をもとに、幾らかの虚構も混ぜて、表象の可能性/限界を鋭く問う。続いて見た、ラビア・ムルエの映像《ピクセル化された革命》がよかった。約20分の講義形式で、携帯で撮影する人を銃撃する、狙撃手のネット上の映像をもとに、ダブルシューティング問題を考察。本当に頭のいい人。その鮮やかさは冴えたヴィリリオのよう。レバノンつながりでは、ワリッド・ラードの作品も想起させる。

2013/11/17(日)(五十嵐太郎)

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